その羽アリ、シロアリですか?クロアリですか?
家の中や玄関まわりで羽アリを見つけると不安になりますが、 まず落ち着いて種類を確かめてください。 クロアリの羽アリなら建物への食害の心配はありませんし、 シロアリの羽アリだったとしても、近隣から飛んできただけのこともあります。 見分けるポイントは3つです。
1. 見分ける3つのポイント
「黒い羽アリだからクロアリ」とは限りません
よくある誤解ですが、シロアリの羽アリにも黒っぽい色の種類がいます。 名前に「シロ」とありますが、羽アリの体色は黒褐色や茶褐色のこともあります。 色ではなく、羽・触角・くびれの3点で見分けてください。
2. いつ・何時ごろ飛んだかも手がかりになります
シロアリの羽アリ(群飛)は、種類ごとに飛ぶ季節と時間帯が決まっています。 いつ、何時ごろ、どこで見たかを控えておくと、種類の判別に役立ちます。
※ 時期はいずれも目安です。その年の気温や地域によって前後します。特定の日付を断定するものではありません。 出典: 公益社団法人日本しろあり対策協会「羽アリが飛ぶ時期はいつごろですか?」
夜に電灯へ集まってきたなら、イエシロアリの可能性があります。 イエシロアリは被害が急速かつ大規模になりやすく、小屋裏(屋根裏)まで及ぶことがあります。 ただし分布は地域によって異なり、協会は神奈川県以西の海岸線沿いなどを示しています。 東京都は公式に「イエシロアリは比較的低温に弱く、都内ではほぼ稀(島しょ部除く)」としており、 地域によって事情が違います。
3. 羽アリを見つけたときにやること
4. やってはいけないこと
殺虫剤を巣に向かって撒かないでください
目の前の羽アリを掃除機で吸う・粘着テープで取る、といった対処は問題ありません。 しかし出てきた穴やすき間に向かって殺虫剤を撒き込むのは避けてください。 薬剤を嫌ったシロアリが別の場所へ移動し、被害の場所が分散して分かりにくくなることがあります。 調査の前に現場を動かしてしまうと、正確な状況がつかめなくなります。
同じ理由で、蟻道を崩すだけの対処もおすすめしません。 通り道が消えても巣は残っています。まずは状態を見てもらってください。
5. 羽アリを見た=自宅に被害がある、とは限りません
羽アリは巣が成熟したときに飛び立ち、新しい巣を作る相手を探します。 近隣の家や庭の切り株、公園の樹木から飛んできただけということもあります。 逆に、室内で何匹も出てくる・毎年同じ場所で見る、という場合は建物の中や近くに 巣がある可能性が高くなります。
いずれにしても、床下を見なければ被害の有無は分かりません。 不安をあおって契約を迫る業者には注意しつつ、自分で選んだ業者に調査を依頼してください (点検商法の見分け方)。 自分でできる確認の範囲は 自分でできる対策 にまとめています。